2018年09月14日 15:14更新
秋の行楽シーズンをまえに、登山で崖から落ちた人を引き上げる訓練が14日、上越市柿崎区で行われた。
訓練は頸北消防署の署員21人が参加し、柿崎区金谷地区の公園で行われた。若い男性が登山中に足を滑らせ、崖を10mほど滑落、右足を負傷した想定。男性の引き上げには、2種類のロープが使われた。
一つは全国の消防署で使われてきたナイロン製のロープ「ミツウチ」。もう一つがクライミングなどで使う「ザイル」。2種類のロープはどちらも3トンまでの荷重に耐えられるが、作りの構造がちがうということ。14日はそれぞれのロープの特徴を確かめる狙いもあった。
頸北消防署の猪俣忠署長は「ザイルの方が勝っているとか、ミツウチの方が勝っているとは言い難い。どんな障害がおこるかわからない。実際の現場でいかに迅速に安全に対応できるかが私たちの使命」と訓練を振り返った。
最近は、山岳救助でザイルを使う事例が多くなっているということ。
頸北消防署の管内には米山があるが、ここ数年、米山に救助出動する事案はない。一方、米山の反対側、柏崎消防署の管内では2006年に登山者が滑落で死亡している。
頸北消防署の猪俣忠署長は 「短時間の山菜取りのための入山でも、常に何が起こるかわからない意識を持って山を楽しんで」と呼びかけている。
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