2018年08月14日 05:30更新

新潟県学校給食調理コンクールでこのほど、上越市のチームが最優秀賞を受賞した。受賞した献立は「発酵のまち上越」をテーマに、16種類の地場産食材を使っている。

タイトルは「輝く！発酵のまち上越 味めぐりランチ」。主菜は上越でおなじみのめぎすのフライに、ソースは上越ならではの麹を使った甘酒とトマトをあえたもの。副菜は上越野菜、なますかぼちゃの梅みそ和え。汁ものは夏のっぺ。夕顔や枝豆を入れた夏仕立てとなっていて、隠し味に塩麹を加えている。デザートは善兵衛さんのワインゼリー。その名のとおり岩の原ワインをコンポート風にしたもので、中にはひとくちまくわが入っている。

給食を作ったのは上越市内の小・中学校に勤める栄養教諭など5人。そのうち献立を考えたのが名立中学校の栄養教諭の齊藤ゆう子さん。齊藤さんは「すべての料理に発酵食品をに使うこと、地場産食材を沢山使うことに気を使った。普段何気なく食べている発酵食品だが、上越ならではのものと知ってもらいたいし、地場産食材の良さを生徒たちに伝えたいし、地域のことを大切に思ってもらいたい」と話した。

コンクールの今年のテーマは「給食から発信する地域の魅力」。書類審査を通過した県内の9チームが二次審査で実際に給食を調理した。調理状況、献立説明、試食の3つの審査を経て、上越市チームが最優秀賞となった。上越市チームの最優秀賞の受賞は２年ぶり。合併前の各区の実績を入れれば通算13回目のグランプリを獲得しているほか、去年は妙高市のチームが受賞している。今回の給食メニューは早くて11月に一部食材を変更して市内統一の献立として登場する予定。