2018年05月12日 19:10更新

 高田城の歴史や文化を後世に残そうと活動する市民団体が12日、シンポジウムを開き、参加者に城の魅力を説明した。
シンポジウムは、高田城の復元を望む人で作る市民団体が初めて開いた。団体では、高田城の本丸を復元し魅力ある上越市の歴史や文化を後世に残そうと活動している。しかし、本丸を復元するためには附属中学校や国の所有する土地があることなどの課題がある。市民が一体となり課題を解決するため地域の魅力を知ってもらおうとシンポジウムが開かれた。シンポジウムには、200人を超える人が集まった。講師は、郷土史研究家で高田城の歴史に詳しい植木宏さん。植木さんは、はじめに文化は地域で作ることや次へ伝えることなどが大切だと参加者へアドバイスした。このあと、高田城の外堀は関川の流れを生かして作られたため幅が広く全国的にも珍しいこと。また、優れた史跡や文化財などを選定する続日本100名城に選ばれたことなど高田城の魅力を説明した。参加した人は、「高田城を復元したい。市民の力が大切だと思う、できるだけ協力したい。」と力強く話した。
団体では、市民と一緒になり本丸を復元するため２・３年をめどに２万人の署名を集めることにしている。次回のシンポジウムは、９月９日に上越市市民プラザで開かれる。