2018年01月15日 18:08更新
昨夜から始まった上越市の無形民俗文化財、桑取地区の西横山小正月行事。15日の日中は「嫁祝い」が行われた。
これは、集落と縁のあるお嫁さんを子どもたちが囲み、ヌルデの太刀を打ち鳴らしながら、子宝を願う行事。今年、嫁祝いに参加したのは2組の夫婦。
こちらは昨年秋に結婚した川田俊一さんと妻の光さん。
光さんは広島県出身、地元のNPO法人「かみえちご山里ファン倶楽部」のスタッフとして5年前から小正月行事を支えてきた。今回、上越市の俊一さんと結婚したことで、光さん自身が嫁祝いに参加することになった。
新婦 光さん「自分が祝ってもらえるとは思ってもいなかった。知っている子どもたちから祝ってもらい、本当にうれしい。こちらにきて、ずっと行事に関わっているので、今後も関わり続けていきたいし、自分の子どもも関わっていければ」
新郎 俊一さん「皆さんのパワーがすごい。映像で見たことはあるが、実際に祝ってもらい盛大でびっくしている。縁があるということで、これからも行事に参加していきたい」
嫁祝いは、本来、地元の西横山の子どもが祝うものだが、今年は中学3年生一人だけだった。そうした中、今回はじめて地元の谷浜小学校から3年生11人が行事に参加した。少子化が課題となっている西横山集落だが、地元小学校の協力で行事の存続に希望が見えてきた。 西横山小正月行事保存会の和瀬田仙ニ会長は「小学校の参加はありがたい。長い歴史のなかで行事を辞めるというわけにはいかない」と感謝していた。
こちらは嫁祝いに参加したもう一組、笠原克明さんと、妻の初咲さん夫婦。克明さんは現在、新潟市に住んでいるが、西横山の出身だ。子どもの頃、この行事に参加したという。
新郎 克明さん「小さいころやった。懐かしい。出来る限り続けていってほしい」
新婦 初咲さん「行事のことは嫁いで知った。たくさんの人に集まってもらって幸せ」
15日はこの後、夜7時30分ごろから小正月行事のフィナーレ「オーマラ」が行われる。
※2018年1月15日 ニュースLiNKで放送 初回18:30~
※オーマラの様子は16日に放送予定
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