2017年11月19日 19:26更新
上越市浦川原区にある国指定の天然記念物虫川の大スギで進められていた樹木の回復作業がこのほど完了し、19日、管理している住民と樹木医が最後の検査をした。虫川の大スギは、樹齢1200年以上と言われ、高さ30メートル、幹の周りが約10メートルと全国でも有数の巨木。スギを守るため、幹にできている穴を銅板で塞いでいたが、銅板が壊れたことをきっかけにスギの皮に取り換える作業が9月から進められていた。その作業がこのほど完了し19日、管理している虫川集落の住民が樹木医の佐藤賢一さんから処置の説明を受けたほか、不具合がないか最後の検査をした。
9月には、空洞部分にあったハチの巣を除去する際、火災が発生し一時作業が中断されることもあったが、先月から再開された。回復作業では、不定根と呼ばれる水分や養分をよく吸う根を傷つけないよう幹の中にあったゴミを取り除いたほか、殺菌などが施されスギの皮に取り換えられた。
大スギを管理している虫川の大スギを守る会の岩﨑正一会長は「銅版の時よりきれいになった。また多くの人に見に来てもらいたい。」と話している。
今月29日には、作業で使った足場が解体され、スギの皮に取り換えられた大スギを見ることができる。
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