2023年06月06日 16:24更新

ガソリンスタンドで給油中の車にほかの車が突っ込んで火災が起きた事故を想定した消防訓練が6日(火)、妙高市内で行われ、消防署員と従業員が対応の手順を確認しました。

訓練は運転を誤った車がガソリンスタンドに突っ込んで給油中の車に衝突し、そのはずみで給油ホースが外れて漏れたガソリンに引火した想定で行われました。

訓練には消防車両３台、隊員10人、そして、ガソリンスタンドの従業員5人が参加しました。

従業員はすばやくケガをした人の救助と初期消火にあたるとともに、消防に通報しました。

駆けつけた消防は、油火災に有効な泡消火剤を使って放水します。

また、火の手が大きくなることも想定し、となりの建物への延焼を防ぐため、水で壁をつくる水幕放水も行いました。

この間に、救急隊がけが人を搬送しました。

油火災ということもあり、どの場面においてもスタンドの従業員と消防隊員のすみやかな連携が求められます。

訓練に参加した従業員は「とにかく初動が大事。客の安否確認。初期消火。しっかりしないと二次災害につながる」と振り返っていました。

頸南消防署によりますと、これまでに管内のガソリンスタンドでは、火災は発生していないということです。しかし最近は、運転を誤って建物に突っ込む事故が少なくないことから、日ごろから気を引き締めてほしいと話しています。

頸南消防署岩銅浩基署長は「事業所と協力、情報共有できて良かった。ガソリン、灯油は便利だが取り扱いを誤ると大災害になる。取り扱いには十分注意してほしい」と呼びかけていました。

この訓練は今月4日から始まった危険物安全週間に合わせて行われました。頸南消防署では管内のガソリンスタンドや給油施設がある事業所で立ち入り検査を行うことにしています。