2022年11月26日 18:05更新
JCVの生活情報番組「すまいるone」で放送中の「テディベア生誕120周年特集」では、今年で生誕120周年を迎えるテディベアの魅力と合わせ上越地域の「くま」のあれこれを紹介しています。
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【熊野神社】
名前に「熊」の字が付く上越市灰塚にある「熊野神社」。仏と神が祀られている珍しい神社です。
ここには、ある逸話が残されていて、古くから地元の人たちに大切に守り続けられています。
灰塚の町内会長を務める山口茂幸さんによりますと、こちらは明治時代に、町内にあった氏神さまを合祀した神社だということです。神社の正面には4つの祠があり、右から山の神社、熊野社、十二社、神明社が祀られています。
これとは別に、後に山の神と神明社の祠が新たに境内に置かれ、祠の数は全部で6つ。
それらの祠の左側にあるのが虚空蔵菩薩を祀るお堂です。氏神さまと虚空蔵菩薩、神道と仏教が融合した神社です。
古くから残る虚空蔵菩薩の由来が記された縁起書によりますと昔、灰塚村にいた長者が守り本尊として信仰していた虚空蔵菩薩をやむを得ない事情で、四十蔵という古跡に埋めました。その後、長い年月が経ち、ある日、四十蔵に芋掘りに出かけて、疲れて眠ってしまった塩荷谷の野崎さんという人の夢の中に、虚空蔵菩薩が現れたと言います。
夢の中で菩薩に、ここの松の根本を掘り返しなさいと言われた野崎さんが掘り返すと、一寸二分の虚空蔵菩薩像が出てきたというのです。お告げのなかで、この虚空蔵菩薩を信仰していれば、願いが叶うと言われ、今日まで地域の人たちに大切にされてきました。
この町内では毎年6月12日と13日に虚空蔵菩薩の御開帳をはじめ、神輿や屋台が出てお祭りをしています。
仏教と神道が祀られた珍しい神仏混淆の「熊野神社」、ぜひ神秘的な伝説が残るこの神社を一度訪れてみてはいかがでしょうか?
施設情報
熊野神社
■住所:上越市灰塚54
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