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直江津小木航路の維持へ 返還額を上限に支援策を検討

2021年07月13日 18:34更新

上越市は佐渡汽船の高速カーフェリーあかねの売却が決まったことを受けて、船の建造に支出した補助金の返還を求めています。一方、赤字が続く直江津小木航路を維持するために、返還額を上限にした佐渡汽船への支援策を9月議会に提案することがわかりました。

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高速カーフェリーあかねは、スペインのフェリー運航会社に30億5000万円での売却が決まり、14日に正式に譲渡される予定です。

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上越市はあかねの建造費として、およそ2億5000万円を佐渡汽船に補助しました。今回のあかねの売却にあわせ、市は補助金の返還を求めるとともに、赤字が続く直江津小木航路の経営改善にむけた支援策を検討しています。

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補助金の返還要求額と支援額はどの程度にするのか。市は12日に開かれた上越市議会文教経済常任委員会で、返還額を来月上旬に確定し、佐渡汽船に通知することを明らかにしました。

委員会では、ぎんが運行期間の旅客状況が分からないのに、就航期間10月末を待たずに支援するのかなどを指摘する意見が上がりました。これに対し、市産業観光交流部の小田基史部長は「佐渡汽船は、過去も増資などで支援する自治体の期待を裏切ってきた。経営が厳しいことは十分に把握している。支援策を9月議会で議論していただきたい」と述べました。

そのうえで、直江津小木航路を維持するための支援を、補助金の返還額を上限とする案をまとめ、9月議会に提出することを明らかにしました。

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このほか12日は、今年度、直江津小木航路を利用した教育旅行が昨年度より増え、65校が実施または予約していることが報告されました。ただし、その8割以上が県内校ということで、市では北信越地域の市長や教育長に対し、佐渡への教育旅行を呼び掛けていく方針です。Still0713_00003 (1)

また小田部長は、あかねの代わりに就航したジェットフォイル「ぎんが」が車両を運搬できないため、二次交通への対応を図りたいとして「バスを島内でチャーターできるかなど、二次交通の不足による機会の損失がないよう、ぎんがを安心して使ってもらえるようにしたい。直江津小木航路は我々にとって観光航路。グリーンシーズンにどれだけ多くの人に使ってもらえるかが、航路の維持につながる」と話しました。

市は、定期的に佐渡汽船、県、佐渡市との情報共有会議を開き、さらなる利用促進策に取り組むとしています。

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