2021年03月28日 17:58更新
改修工事が進められていた上越市大町の市指定文化財「旧師団長官舎」の一般公開が、4月1日から再開されます。建物の一部はレストランとカフェに改修され、28日に地元の住民や報道陣を対象にした内覧会が開かれました。
「旧師団長官舎」は、100年以上前の明治43年に、旧陸軍高田の師団長の屋敷として建てられた木造2階建ての建築物です。平成5年に、建物の保存のために市が移築・復原を行い、その後、市の文化財に指定されました。市では、この文化財をレストランなどに改修することで、まちの賑わいづくりに繋げようと、去年8月から改修工事を進めてきました。
市文化振興課の西山透主任は「ここ最近は利用者が横ばいの傾向があった。より多くの人に知ってもらう機会を作り、良さを感じてもらえる形になれば」と話しました。
今回の改修では、厨房施設を大きく改修、1階を民間の事業者がフレンチレストランとして営業するほか、カフェメニューの販売も行います。
2階は改修前と変わらず和室のままになっていて、カフェスペースとして利用できます。
そのほか、絨毯の張替えや外壁の塗装、駐車場の整備などを行いました。
28日は、地元の住民や報道陣を対象にした内覧会が開かれました。訪れた地元の住民は「改修前は町内会の集まりで利用していた。1階のレストランがとてもきれいになっていたので、落ち着いたら家族みんなで来たい」「様変わりして素晴らしい。来る人が少なかったので活用するのは良いことだと思う」と話していました。
西山主任は「文化財を生かした取り組みを市内外に発信していければ」と話していました。
一般公開は来月1日から、入館料は無料です。あわせてカフェが1日からオープンします。レストランは来月20日のオープンで完全予約制となっています。
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