2021年02月17日 15:08更新
除雪業者の人材不足と高齢化が課題となるなか、上越市は除雪車に新しいナビシステムを導入して、キメの細かいスムースな除雪ができるかどうか、検証することになりました。
システムのイメージ
上越市が導入するシステムは、インターネットの地図をベースに障害物や雪押し場など、道路や住宅地の状況が図と音声で自動で案内されるものです。導入の背景には、除雪作業を担う建設業界の担い手不足と高齢化があります。
雪対策室の桐木茂室長は「ベテランでもミスはあり、業者はケアレスミスの発生を恐れている。ICTで作業の支援をすれば、安全性と効率性が上がるとの声が業者の方からあった。このシステムは効果があると考えている」と話します。
今回導入を検証するシステムでは、除雪を加減したほうがいい場所が案内されるため、土地勘のないオペレータでもより安全確実に作業にあたることができます。市では、このシステムを使った実証実験の事業費として、新年度予算案におよそ423万円を盛り込みました。
実験は今年春から参加業者を募り、7月中旬からテスト走行を始めます。来年の降雪期にもテスト走行を行い、業者の評価をみながら実際の導入を検討する計画です。
桐木室長は「1月7日からの大型寒波で、市民生活に混乱があった。想定できる事態を考え、いち早く都市機能が回復するように、来年は今年の教訓を生かしてより効率的な道路確保に努めたい」と話しています。
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