2021年01月29日 06:00更新
日本全国の海岸線に実存する灯台を擬人化するプロジェクトに、糸魚川市の「能生港灯台」が選ばれ、擬人化したキャラクターが登場するボイスドラマが25日(月)からネット配信されています。
能生港灯台
CV:伊倉一恵
これが、糸魚川市の弁天岩にある「能生港灯台」をモチーフに擬人化されたキャラクターです。
これは「燈の守り人」プロジェクトが、日本全国に実存する灯台をモチーフに、擬人化したキャラクターを作り、広い層に灯台や地域の魅力を伝え、現地に足を運んでもらおうと去年10月から始めた取り組みです。灯台が次々と廃止されていくなか、灯台を未来に残していくために、新しい価値を生み出そうとしています。
これまで、和歌山県の「樫野埼灯台」、京都府の「経ヶ岬灯台」、山口県の「角島灯台」、島根県の「出雲日御碕灯台」のキャラクターが作られ、それぞれの灯台をモチーフにしたストーリーが、ボイスドラマ「幻想夜話」としてネット配信されています。
能生港灯台は平成28年に恋する灯台に認定されました。その後、能生商工会の商業・サービス部会が意欲的に行ってきたさまざまなPR活動が評価され、今回5人目の擬人化に選ばれました。
現在、そのキャラクターが1月25日(月)から配信中の「幻想夜話」第5弾に登場しています。
ボイスドラマ「幻想夜話」は、聞いている人が主人公となり、各地の灯台を訪ね、それぞれの灯台に宿る“燈の守り人”から光のきらめきを手に入れて、契約を結んでいくというストーリーです。第5弾では、アニメやゲームの声優として活躍中の伊倉一恵さんが能生港灯台の声を演じています。海底火山の噴火によって生まれた土地の歴史や、能生白山神社の稚児舞、翡翠など、能生ならではの内容を織り交ぜた完全オリジナルストーリーが展開されます。
https://www.akarinomoribito.com/character/japansea/nouko/
「燈の守り人」プロデューサーの大嶋麻沙美さんは「能生港灯台は漁師の安全のために建てられ、航路標識としての役割を終えた後も、地元の人たちの声によって残されている灯台です。灯台がそこにある理由が地域の人たちの愛にあふれていて、物語として残すべき灯台と感じました。灯台と同じ時間を生きた人々の暮らしを思い起こすきっかけになればうれしいです」と話しています。
また、糸魚川市商工観光課 交流観光係の中村正義さんは「能生港灯台が燈の守り人プロジェクトで擬人化され、大変うれしく思っています。このことが、能生はもちろん、糸魚川市に足を運ぶきっかけになればと思っています。今後、このキャラクターを活用した商品展開なども検討していきたい」と話しています。
「燈の守り人」公式サイト⇒https://www.akarinomoribito.com
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