2020年12月04日 18:23更新
長さ1m以上の筆を使い、巨大な書に挑戦する授業が3日、上越市立板倉中学校で行われた。
この授業は新潟県文化祭の一環で行われた。講師は長岡市出身の書・篆刻(てんこく)作家、柳澤魁秀さん。
柳澤さんは、世界一大きいとされる長さ2m半、重さ65kgの巨大な筆を使った書のパフォーマンスに取り組んでいる。また、イタリア国立トリノ大学の講師を務め、国内外で書を通じて日本の文化を伝えている。
この日は板倉中学校1年生67人が参加し、長さ1m30cmある筆の使い方を教わった。柳澤さんは「1枚きり。結果を恐れないで。書いてる瞬間を大事にしてほしい」とアドバイスした。続いて、生徒は縦横1m以上の紙に、自分の目標や生き方を表す一文字を書いた。
「絆」を書いた生徒は「絆を深めたいと思った」。「生」を書いた生徒は「生きていれば色々ある」と字に込めた思いを語った。
このあと柳澤さんが、生徒たちに書道パフォーマンスを披露した。紙の大きさは縦4m、横10m。書きあがった文字は「夢のとびら」。柳澤さんは、一流は目標を明確にし、失敗を恐れないとして生徒たちにエールを送った。
生徒は「(柳澤さんの作品は)紙が大きかったので迫力があった」「夢は鉄道車両の運転手
色んなことに挑戦 将来に生かしたい」と刺激されていた。
柳澤さんは「人生1度きり。1つひとつに向かう集中力で、自分を見出して」と子どもたちの成長に期待した。生徒の作品は来週、体育館に並べて生徒同士で鑑賞する。なお、県では出前授業のようすを動画にまとめ、来年1月、ユーチューブに配信する。
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