2020年11月11日 17:16更新

新型コロナウイルスの影響で利用者の減少が続く上越市皆口のくわどり湯ったり村は、11日から経費節減のため、来年3月まで平日は休館し、土日祝日のみの営業となることがわかった。

平日が休館となるのは、11月11日(水)から来年3月19日(金)までの約4か月間。この間、土日祝日は開館し、午前10時から午後9時までの営業、宿泊も受け入れる。ただし12月30日(水)から1月3日の年末年始は通常営業となる。

市の施設経営管理室によると、コロナ禍でことし9月の利用状況は、直近3か年と比べて宿泊客が35％減少。日帰り入浴客は26％減少した。また例年、冬の期間は利用者が減少する傾向があるという。施設を運営するリフレ上越山里振興は、4月から9月の営業について、357万円の経費の補てんを市から受ける見込み。くわどり湯ったり村は当初、冬季間の全面休業を検討したが、地域住民でつくる経営委員会から「少しでも営業してほしい」という声があり、土日祝日のみの営業を決めた。平日休館とすることで約300万円の経費圧縮ができるという。

くわどり湯ったり村の五十嵐力支配人は「施設は21年目になるがこれまで冬季休業はなかった。市の補てんは皆さんの税金であり、先々長く施設を維持していくため、今回は特例。利用者の皆様には急な報告になったことを申し訳なく思っている」と話している。

上越市の3セクではこのほか、三和区のネイチャーリングホテル米本陣が平日の入浴を9月から休止。大潟区の鵜の浜人魚館はプールの利用を11月から冬季間休止していて、今回のくわどり湯ったり村で3か所目となる。