2020年10月27日 17:33更新
27日昼前、上越市清里区で男性がクマに襲われ、頭部を負傷し、病院に搬送された。上越市内でクマによる人身被害が発生したのはこれが今年初めて。
10月27日 午後2時過ぎの様子
27日午前11時30分頃、清里区東戸野集落から約200m山に入った杉林で、集落に住む70代の男性が体長1mを超えるクマ2頭と遭遇し、このうちの1頭に襲われた。
上越市や警察によると、男性は頭や手足を負傷したが、自力で車を運転して診療所に駆け込み、その後、県立中央病院に搬送された。詳しいケガの程度はわかっていない。
通報を受け、市の職員、警察、さらに猟友会が出て付近を捜索したが、男性を襲ったクマは午後5時現在、見つかっていない。県猟友会上越支部の瀧澤政之さんはクマの痕跡について「農道をあがってみたがわからない。畑の上の杉林というだけで(現場の)特定のしようがない」と話した。また地元の住民は「ここにクマが出たと初めて聞いた。最近クマがあちらこちらで出たという情報が入っていたが、まさかこことは。人ごとと思っていた。本当に危険だ」と話した。
きのう26日はとなりの牧区でもクマの目撃情報が寄せられていることから、市や警察では、周辺のパトロールを継続する他、現場に近い牧区、高士地区、三和区の住民にも注意を呼びかけている。
市によると市内でのクマの人身被害は、平成26年度に中郷区で2件発生して以来だという。
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