2017年04月27日 15:29更新
水球選手として世界で活躍し、現在 柏崎市で水球チームを率いている青栁 勧(あおやぎ かん)さんの講演会が26日上越市で開かれ、スポーツを通したまちづくりの方法を紹介した。
講演会はスポーツでまちを盛り上げようと活動している、公益社団法人 上越青年会議所の主催。市民やスポーツ関係者など160人以上が講演に耳を傾けた。
講師は柏崎市の水球チーム「ブルボンウォーターポロクラブ柏崎」のゼネラルマネージャー青栁 勧さん。日本人として初めてイタリアの水球チームに入団し、その後は水球を国技とするモンテネグロのチームで中心選手として活躍した。2010年には柏崎市で水球チームを結成し、2年後にはチームを日本一に導いた他、去年のリオオリンピック水球日本代表にチームから4人を輩出するなど、“柏崎市=水球のまち”というイメージを全国に広げた仕掛け人でもある。
講演ではチーム結成から現在に至るまでを振り返り「知名度の低いマイナースポーツで、地方の強みを出すことが、まちづくり成功の鍵だ」と話した。そのためには産学官民との連携が必要で、それぞれがメリットを感じられるような関係を構築することが大事だと紹介した。
青栁さんは、現在の柏崎市を火柱に例え「はじめは小さな火柱でも仲間と一緒に継続することで、火は大きくなり、県内、全国、世界と、まわりから注目を集めるようになる。底辺は小さくても高く積み重ねることが大事。小さな町だからできないという考えではなく、小さな町には小さな町なりのマーケットがある。大都市に匹敵するだけのことはできる」と力説した。
参加者のひとり、高嶋一治さんは、関東からUターンし、マナースポーツのビーチラグビーを上越に普及させようと組んでいる。高嶋さんは「力をもらって大きな流れを作っていきたい」と話した。
上越青年会議所ではこの講演会を皮切りに、ビーチバレーの体験教室やビーチスポーツフェスティバルを開催する予定で、最終的には交流人口の拡大を目指している。
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