2020年03月24日 10:35更新
先月、上越市寺町の住宅で発生した火災で、隣に住む父子がいち早く初期消火にあたり、延焼を防いだとして22日、上越南消防署から感謝状が贈られた。
感謝状が贈られたのは寺町2丁目の大坪敏英さんと長男、克也さん。2人は、先月24日午後8時頃、隣家から火が出ているのに気付き、自宅の消火器を持って駆けつけた。結果、迅速な父子の対応で火事はぼやで済んだ。消防も駆けつけたが、放水は行われなかった。
克也さんによると「最初誰か叫んでいるなと思って窓を見たら赤くなっていた。住民が『助けて。消防車呼んで』と叫んでいたので119番通報をした」という。
大坪さん宅は普段から消火器を2本置いてあり、克也さんが通報している間に敏英さんが消火器を1本持ってパジャマのまま隣家に向かった。敏英さんは「燃えてる最中の現場は初めて。熱さと煙がものすごかった。火を見て一瞬ひるんだ」と当時の状況を話す。
その後消火器1本を噴射して火元を消火したが、火は布団に燃え移り、克也さんが小型の消火スプレーをかけた。その間に敏英さんが再び自宅に戻り、もう1本の消火器を持ってきて火を消した。敏英さんは「消火器があんなにすごいものとは思わなかった」と話した。
22日は、上越南消防署の宮﨑和浩署長から感謝状が手渡された。宮﨑署長は「住宅密集地が多いこの地域で、火災の拡大を未然に防いだことは地域の安全に大きく貢献した」と2人の勇気ある行動を称えた。
続けて同町内会の新保敬儀会長からも感謝状が贈られた。克也さんは「消火器が家にない人は置くよう徹底してほしい」と呼びかけた。
※ご覧の記事の内容は2020年3月24日(火)JCVニュースLiNKで放送予定(TV111ch)初回18:30
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