2017年04月20日 15:01更新
日本の近代郵便制度がはじまった4月20日の郵政記念日に合わせ、はがきの由来になったといわれる植物の葉に字を書く体験会が上越市で開かれた。
体験会は146年前の4月20日に、郵便の取り扱いがはじまったことに合わせ、市民団体「郵便の里 タラヨウの会」が地元の子どもたちを対象に毎年開いている。会場は日本の近代郵便制度を築いた上越市出身の偉人、前島密の記念館。はがきで思いを伝える大切さを知ってもらうことが目的。
参加したのは上雲寺小学校と戸野目小学校の3年生40人ほど。会の平野宏 会長から植物「タラヨウ」の葉が、はがきの由来になっていることなどについて説明を受けた後、実際にタラヨウの葉にメッセージを書いた。
タラヨウの葉は、裏面に木の棒などを押し付けて傷をつけると色が黒く変わる。これに切手を貼れば郵送できる。文字を書いた児童は「最初はうつらないと思っていた。文字が浮き上がるところがおもしろい」と話した。
タラヨウの葉には、こんな性質も。写真の左が新しい葉で、右が15年以上前にはがきとして使われたタラヨウの葉。月日が経ち、葉の色が変わっても、文字やその思いが消えることはない。
上越市下池部 前島密記念館
児童は親せきや転勤した学校の先生などにメッセージを書き、文字を書いて思いを伝える大切さを感じていた。