2019年11月07日 08:32更新
戦中戦後の話を聞いて、平和について考える講演会が、6日、妙高市立妙高中学校で開かれた。
講演会は、非核平和都市宣言をしている妙高市が若い世代に平和の尊さを感じてもらおうと毎年、市内にある中学校3校で開いている。
6日は、戦争の悲惨さを伝える活動をしている「妙高市遺族会」の髙橋健一さんを講師にまねき、妙高中学校の1年生26人が話をきいた。
髙橋さんは現在81歳、6歳の時に出征する父親を泣いて見送ったこと、広島と長崎に原爆が投下された直後に妙高でも動揺が走ったことなどを話した。
終戦時の玉音放送については、「日本は負けた…とみんなラジオに向かい頭をついていた。私は一人外に出てバンザイをした。戦争の勝ち負けは関係なかった。戦争が終わり父親が返ってくることがうれしかった」と振り返っていた。
しかし、高橋さんの父親は帰らず、終戦から2年後に戦死の知らせが届いた。
悲しみに暮れた高橋さんは、担任や級友に励まされ立ち直ることができたという。
髙橋さんは「本人はもちろん、罪のない家族や国民が犠牲になる。むごい戦争が2度と起こらないよう起こさないよう、みんなで今日の平和を大切にして生きていこうではありませんか」と講演を締めくくった。
講演の後生徒からは「戦争が起こってはいけないという思いを強くした。戦争について調べてまわりの人に伝えたい。」との声が聞かれた。
妙高市遺族会では今後も戦争体験を伝える活動を続ける。
この講演会は新井中学校でも29日に開かれる予定。
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