2019年11月05日 14:55更新
上越市は、倒壊の危険性が高いとして南本町にある空き家の略式代執行を決め、きょう5日から取り壊しを始めた。代執行による撤去は市内で初めてのこと。
撤去されるのは上越市南本町1丁目にある木造2人階建ての空き家。建物は雁木町家がならぶ一角にあり、県道579号に面している。一帯は通学路でもある。延べ床面積は約308㎡、敷地面積は約380㎡。
市によると築年数は不明だが、内部は老朽化し壁の一部が剥がれ、屋根には穴が開いている。建物の所有者は2年前に亡くなり昨年12月、倒壊の危険性があることから、市は周囲へ被害を及ぼす恐れのある「特定空き家」として認定した。その後、空き家の相続者が出なかったことから、市は5日から業者に解体を請け負ってもらう略式代執行での取り壊しを始めた。
代執行による撤去は市内で初めてのこと。工事期間は12月末まで。上越市建築住宅課の小山隆久課長は「建物が崩れると道路やまわりの家に被害が出て危ないので、除却する運びになった」と話す。
解体にかかる費用は約775万円、半分が市、のこりを国が負担する。南本町1丁目町内会の瀧本晴夫会長は「取り壊しになってありがたい」と話した。また、上越市建築住宅課の小山隆久課長は「引き続き、空き家の所有者に管理の徹底を粘り強く働きかける。また、今までは電話で対応していたが、これからは面会なども行い、対応を考えていきたい」と今後を見据えた。
市によると、市内には約2,700の空き家があり、そのうち、特定空き家は約300ということ。
※ご覧の記事の内容は2019年11月5日(火)JCVニュースLiNKで放送予定(TV111ch)初回18:30
※プレミアム会員 見逃し視聴(配信期間 11月5日 19:00~11月11日 19:00まで)
Copyright (C) 2016-2023 上越妙高タウン情報 All rights reserved.