2019年09月24日 18:54更新
ふるさと愛をテーマにした市民創作音楽劇「くびき野の歌」が、このほど上越文化会館で上演された。悩める若者が上越の人情と自然の力でよみがえる物語を、一般市民およそ40人が力いっぱい演じた。
音楽劇は上越市の児童文学作家、杉みき子さんの脚本、国民文化祭の一環として9年ぶりに上演された。 出演したのはオーディションで選ばれた上越市、妙高市、糸魚川市の市民およそ40人。劇は2日間上演され、主役・のぞみ役をそれぞれ別の市民が演じた。
22日ののぞみ役は、上越市の今井七虹さん。物語では主人公・のぞみが父を亡くし、東京から父の故郷、上越に家族とともに引っ越す。のぞみは慣れない環境に不安やいらだちを募らせるが、夏祭りや朝市、雪下ろしを経験するうちに人々の優しさに触れ、心を開いていく。
夏祭りのシーンでは照明を落とし、ちょうちんに明かりをともして幻想的な演出に。
また冬のシーンでは、全身白い衣装の子どもたちが雪やあられとして登場した。
演出を担当した遠藤吉博さんは「雪がこの土地に似合う。子ども10人があられや雪として舞台上で人と関わり、踊る。素晴らしい動きだった」と称賛した。
最後は出演者の合唱、上越交響楽団の演奏でクライマックスを迎える。のぞみ役を演じきった今井さんに感想を聞くと「本当に楽しかった。終わったのが悲しいくらいで、素敵な時間だった。上越は心優しく、温かい場所です」と笑顔で答えた。
脚本の杉さんは「素晴らしい演技だった。改めて住んでいるところの良さを感じてもらえたら」と話した。
2日間の公演ではおよそ1,200人がステージを楽しんだ。JCVでは今井さんがのぞみ役を演じた22日の劇を、10月6日から放送する。
くびき野の歌
■放送:10月6日(日)19:00
9日(水)9:00
10日(木)15:00
12日(土)21:00
※ご覧の記事の内容は2019年9月24日(火)JCVニュースLiNKで放送予定(TV111ch) 初回18:30~
※プレミアム会員 見逃し視聴(配信期間 9月24日 19:00~ 9月30日 19:00まで)
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