2017年03月26日 18:20更新
昨年末に起きた糸魚川大火を受けて、住宅密集地の火災拡大を防ぐための
消防訓練が3月26日、春の火災予防運動にさきがけて上越市で行われた。
場所は仲町4丁目と本町5丁目の間。高田駅前通りの556ビル付近から出火し、
南側に向かって10mの風が吹いている想定。
556ビル付近が火元と想定
訓練には3つの消防署と4つの消防団から80人以上が参加。
訓練のポイントは仲町の辻に「延焼阻止線」と「飛火警戒線」を位置づけ、
連担家屋に火が移るのを食い止めるための「防御線の目安」を設ける点。
その上で、消防団が本町と仲町の間を流れる偽明川沿いに展開し、
川からくみ上げた水を上空に放水して水幕を作って飛び火を防いだ。
上空に水幕を作り飛火を警戒
上越南消防署の石原克英署長によると、密集地火災の際には
火元から近い道路や川など、一定の空間のある場所を、
「ここで食い止める」という意味の阻止線として設定。
火元の「点」から「線」、そして「面」と考えて火災防御にあたるという。
春の火災予防運動は4月1日から7日まで。
石原署長は「火をつけたら、絶対に目を離さないように」と、
運動を前に火の取り扱い注意を呼びかけている。