2017年03月08日 17:05更新
医師不足や患者数の減少により、上越市と妙高市の病院で一部の病床を休止していることが6日に開かれた上越市議会で報告された。
上越市では、市民生活と関連が深い病院の病床を把握するため、先月に上越市と妙高市にある9つの病院で現状を調査した。それによると地域全体で医師数や患者数は増えているものの、病院によっては、病床利用率が低下し、医師数が減っているところがある。
上越市大潟区にある「さいがた医療センター」では、2年前と比べて病床利用率が14.5ポイント下がった。また上越市東雲町にある「新潟労災病院」では、先月の時点で医師の人数が3年前と比べて15人減った。
上越市と妙高市にある9つの病院全体で2,245ある病床のうち、調査の時点で201床が休止しているという。
上越市の土橋副市長は「地域医療を確保していくことは行政にとっても大きな問題。病院の皆さんとコミュニケーションをとり、それぞれが抱えている課題を把握しながら、どのような手伝いができるか、病院との信頼関係を築く中でしっかりと確保していくことが必要」と話した。
一方、妙高市田町にある「けいなん総合病院」でも2年前と比べて病床利用率が19.6ポイント下がった。患者数の減少や医師不足により、来月から170床のうち50床を休止し、120床にすることが決まっている。
※2017年3月8日 ニュースLiNKで放送 初回18:30~