2019年04月18日 18:21更新
上越市で昨年度、虐待をうけたと報告があった子どもの数は479人で、前の年度より51人多くなったことが分かった。
これはきょう18日開かれたこどもの虐待の実態を共有する対策協議会で報告された。上越市によると、昨年度虐待を受けたと報告があった子どもの数は479人だった。これは前の年度より51人多くなっている。虐待を受けた子どもの年齢はおよそ4割が就学前だった。
虐待の内容は、子どもに食事を与えないネグレクトが最も多く全体の45%、そのほか、身体的虐待が32%、心理的虐待が22%となっている。心理的虐待には、保護者からの暴言だけでなく、いわゆる「面前DV」こどもの前で親が配偶者に暴力をふるう行為も含まれる。
さらに、子どもへの虐待があった世帯のうち、8割近くで虐待が解消されず継続していた。会議では、今後の対策強化が話し合われた。具体的には虐待通告の情報源を保護者に伝えないようにすること、さらに、学校や保育園で虐待に気付いた場合、児童相談所、警察とすみやかに情報を共有する連携の強化など5点。学校関係者は「通報というのはハードルが高いが、近年連携が取れていることによって相談という形がとれるのはすごく良いこと。実際に相談から支援につながった例がある。今後も継続していければ」と話した。
上越市ではすみやかな情報共有ができるよう、今後教職員などを対象にした研修会や、市民にむけた児童虐待の出前講座などを開く予定。出前講座は市民からの求めに応じて随時開くということ。
上越児童相談所で、昨年度、子どもを一時保護したのべ日数は3000日を超え、過去最高となった。
さらに、上越市は今月1日から上越市福祉交流プラザにすこやかなくらし相談窓口を設置した。これまでよりも専門的な相談支援となっている。相談・問い合わせは025-526-5623までどうぞ。
※ご覧の記事の内容は2019年4月18日(木)JCVニュースLiNKで放送(TV111ch) 初回18:30~
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