2019年03月06日 09:06更新

人口減少が全国的に進むなか、どうやったら住民に地域の課題に興味をもってもらえるか、その具体的な取組みの発表会が5日上越市で開かれた。

これは「ワガゴト化する話し合いの秘訣」と題して、県が主催した。事例を発表したのは県内で地域の活性化に取り組む3つの住民団体。

そのうち、妙高市瑞穂地区のNPO法人みずほっとは、人口減少と高齢化に危機を感じた住民が団体を立ち上げたものの、実際にどんな活動をすれば良いかわからず、はじめに住民アンケートを行ったことを紹介した。アンケートでは、地域イベントの満足度や買い物に行くときの交通手段などを尋ねたところ、回収率91％と手ごたえがあった。

これによって、みずほっとは住民の交流する機会や場所が無いといった状況をつかみ、その後は住民による直売所の開設、しめ縄づくりと販売、看護大学生の実習受け入れなど、具体的な取り組みができたということ。

これをうけて、会場の参加者からは、アンケートの回収率をあげた秘訣や若者の関心度などについて質問があった。アンケートの回収率についてみずほっとの飯吉千賀子さんは「アンケートの内容は、買い物の手段を尋ねるものなど今の現状に直面する内容が多く答えてもらえたのだと思う。またNPOの理事が各地区にいることでこまめに回ってもらえたのも大きかった」と答えた。

発表した団体は、いずれも県からのアドバイスや支援を受けて、住民が話し合える場づくりに取組んできた。県では来年度もこの取組みを継続する方針。詳しくは県地域政策課へお問い合わせください。

県地域政策課 ℡025-280-5095

※ご覧の記事の内容は2019年3月6日（水）JCVニュースLiNKで放送（TV111ch） 初回18:30～
※プレミアム会員 見逃し視聴（配信期間6日 19:00～12日 19:00まで）