2017年02月23日 10:00更新
上越市立大和小学校で、6年生が世界に一つの卒業証書作りに取り組んでいる。21日は卒業証書を入れる額の仕上げ作業を行った。
卒業証書を手作りしているのは大和小学校の6年生38人。大和小学校では、ふるさとを思う気持ちを育もうと、地域の人達と交流しながら卒業証書を手作りしている。
去年の11月には、昔、衣類の原料として使われていた植物の繊維「青苧(あおそ)」を使い、手すきで和紙を作った。地元の人達に教わりながら初めての紙すき体験。厚さも一人ずつ違い、オリジナルの紙が出来上がった。
卒業証書を入れる額も手作り。児童はこれまで木材加工が専門の上越教育大学の東原准教授の指導で木を枠の形に切り、組み合わせてニスを塗った。
この日は、仕上げの作業としてカンナで額の枠を削り金具を取り付けた。慣れない道具に悪戦苦闘しながらも、子ども達は一生懸命作業を進めた。
オリジナルの和紙には校長先生が一枚一枚手書きで文字を書き添えている。児童は「世界でひとつの自分だけの証書ができてうれしい」と、まだ完成していない卒業証書を額に入れて、出来具合を確認していた。
額に入った卒業証書は、来月の卒業式で児童に手渡されることになっている。
※「みんなの学校」で卒業式の様子と合わせて4月上旬に放送予定