2017年02月17日 14:54更新
上越市は、上越斎場(上越市居多)を移転新築するうえで、柿崎区の頸北斎場を統合し、斎場を一か所にまとめる計画を昨年10月に発表した。関係地域からは頸北斎場の存続を求める声があがっており、16日に吉川区地域協議会のメンバーが頸北斎場を視察。今年度中に存続を求める意見書を市長に提出することになった。
頸北斎場は約25年前に当時の柿崎、吉川、大潟の3つの町でつくった斎場。市によると斎場の建て替えは建築後30年から40年が目安とされる。頸北斎場は新しい上越斎場が完成するころに築30年となり、設備の老朽化に伴い廃止し、統合する方針とした。
これに対し地域住民から、斎場の存続を求める意見が出ており、市は今年度中に予定した新しい斎場の基本構想の策定を見送っている。
(16日 視察の様子)
頸北斎場の視察には吉川区地域協議会のメンバー13人が参加し、担当者から火葬炉や収骨室などで現状について説明を受けた。また火葬炉のメンテナンスや斎場の従業員数などについて質問した。
吉川区地域協議会の片桐雄二会長は「頸北斎場は築25年ぐらいでまだ使える施設。廃止にするのは不自然。統合して1か所になると利用者にとっては不便」と反対している。そのうえで「地域の施設なので残してもらいたい。できれば永久的に使えるよう行政に訴えかけていきながら、他の地域と連携して存続をお願いしていきたい」としている。
視察のあと協議会が開催され、頸北斎場の存続を求める意見書を今年度中に市長に提出することを決めた。