2018年11月24日 00:00更新
プロボクシングの第75回東日本新人王決勝戦が今月4日、東京の後楽園ホールで行われ、上越市出身の橘ジョージ選手が、ライト級でチャンピオンに輝いた。
東日本新人王 橘 ジョージ(23) 9戦6勝(2KO)3敗
東日本新人王決勝戦は、新人ボクサーの登竜門ともいえる大会。年齢制限はないものの、エントリーするには1戦以上4勝未満であること、出場3回までといった規約があり、橘さんは今回が最後の出場となった。
橘さんのライト級には8人が出場。トーナメントで勝ち上がり決勝へ駒を進めた。
決勝戦では、1ラウンド開始直後と2ラウンドに右ストレートでダウンを奪うと、最終5ラウンドにはボディを効かせた後、連打を浴びせ、レフェリーストップで勝利。3度目の挑戦で東日本の頂点に立った。
「(試合前)プレッシャーと緊張感、不安でいっぱいだったけど優勝できて嬉しい。さらに上を目指して努力していきたい」と、全日本新人王の獲得を目指す。
橘さんがボクシングと出会ったのは中学3年生のとき。上越市南城町2にある格闘技道場・修道館で練習を重ねた。関根学園高校に入学後はボクシング部にも入部し、道場と部活動の両輪で力をつけていった。
高校卒業は、東京にある名門 協栄ジムに入門。「プロデビュー後は、すぐに新人王を獲ってファイトマネーも稼げると思っていた」と橘さん。しかし実際は、上京して初めての一人暮らしや、仕事のストレス、疲れが抜けないままでの練習と、思うように結果が出ず、理想と現実のギャップに戸惑ったという。
「辞めようと思った時期もあったが、いまの恵まれた練習環境、出会った仲間たちに支えられ、後押しされて乗り越えることができた」と振り返る。
高校当時、指導していた川瀬広倫トレーナーは「彼の長所は長い腕。遠い距離からでも攻撃が出来、カウンターを常に狙っていける。そこを生かして頑張ってもらいたい」とエールを送る。
大会の敢闘賞にも選ばれた
次戦は12月23日の全日本新人王決定戦。ライト級の西日本代表と戦い、日本一を決める。
橘さんは「今までやってきたことを出し切りたい。感動する試合が出来たら最高ですね」と話している。
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