2018年09月06日 18:00更新
老朽化した上越地域医療センター病院を現在地の南高田町で改築する構想案について、上越市が実施したパブリックコメントの内容が明らかになった。市民の関心は非常に高く、意見の中には新しく小児科の設置を望む声もある。
これは6日に開かれた上越市議会厚生常任委員会で報告された。パブリックコメントは今年6月から1か月間行われた。54人の市民から98件の意見が寄せられ、市は他のパブリックコメントに比べ、市民の関心の高さがうかがわれると説明した。
コメントでもっとも多かったのは、建設場所に関する意見で25件、全体の25.5%。中には利便性を考えて新幹線駅近くへの移転を望む意見もあった。これに対し、市は経営の安定化をあげた上で、現在地で改築すると移転新築より20億円から30億円の費用が軽減されること、さらに国から10億円余りが補助されると答えている。
この他、小児科の設置や病後児の保育を要望する意見もあった。これについて市は、小児科の新設は検討していないとした上、現在も取り組んでいる小児対象のリハビリテーションを充実させたいと答えている。病後児保育については、市の南部に整備する必要を認め、新しいセンター病院での設置を検討すると答えている。
パブリックコメントは来週10日から1か月にわたり、市のホームページや各総合事務所などで公表されることになっている。
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