2018年04月18日 17:54更新
先月上越市板倉区で発生した地滑りの影響で、田んぼへの水の供給不足が心配されていたが、十分な水の量が確保される見通しになり、関係者を安堵させている。
板倉区山越地区の山林で先月発生した地滑りの影響で、東北電力は安全確保のため現場近くの板倉発電所へ水をおくるのを止め発電を停止していた。本来発電に使った水は上江用水路と中江用水路に供給されるが、水が止まったことで用水が足りない状況になっていた。
写真提供:関川水系土地改良区
そこで用水路を管理する関川水系土地改良区は、中江用水路について、20年以上使っていなかった関川にある予備の取水口を使うための緊急工事を進めてきた。
また、東北電力も地滑りの復旧工事に一定のめどがついたことから、田植え時期に限り一部で発電を再開し水を通すことにした。
一方、上江用水路についても途中の3つの河川から取水できることが18日までに確認された。これによりふたつの用水路では大量の水を必要とする代かきや田植えの時期までに十分な水を流せることになった。
関川土地改良区ではイネが穂を出しコメが実る7月下旬から1か月間も大量の水が必要なため、東北電力に対しこの時期も水を通すよう要請する。また、今回の対策工事ではおよそ2000万円の費用がかかったことから国や県、市に支援を求めることにしている。
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