2018年01月15日 12:20更新
上越市の無形民俗文化財、桑取地区の西横山小正月行事が14 日からはじまった。昨夜は子どもたちによる「鳥追い」が行われた。
西横山の小正月行事は400年以上の歴史がある。子どもたちは太鼓を鳴らして集落を歩き、田畑を荒らす鳥を追い払い、今年の豊作を祈る。
行事は集落の子どもたちによって受け継がれてきた。昨夜は3歳から15歳までの8人が参加した。
今年、子どもたちのまとめ役、「親方」を務めたのは中学3年生の和瀬田 銀次郎さん。銀次郎さんは小学校1年生から鳥追いに参加してきた。今年、親方をつとめて行事を卒業することになる。
今年地元から参加したのは銀次郎さんただ一人。他の子どもたちは近くの集落などから参加した。永年続いた鳥追い行事だが、少子化が課題となっている。
銀次郎さんは「親方はみんなをまとめる仕事。大きな声を出し、みんなを引っ張らないといけない。地域の子どもは僕ひとりなので、小正月行事の節目として、今年の小正月行事は全力で楽しみたい」と意気込む。
銀次郎さんの父親は「やっぱり寂しい。地元の子どもがいなくなるというのは、いままでなかったことだから、ここで途絶えてしまうのはやっぱり寂しい。とにかく絶やさない。ここに生まれて育った人間として、長く続いたものを絶やすのは簡単だけど、それで済ましてはいけない」と話す。
きょう15日の日中には「嫁祝い」が行われる。
※2018年1月15日 ニュースLiNKで放送 初回18:30~
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