2017年11月14日 09:49更新
高齢者など交通弱者の外出支援に取り組んでいるNPO法人三和区振興会が、「平成29年度あしたのまちづくり・くらしづくり活動賞」で振興奨励賞を受賞した。
「あしたのまちづくり・くらしづくり活動賞」は、公益財団法人あしたの日本を創る協会などが、地域づくりのために活動している団体を表彰するもの。各団体は活動の経験や知恵などをレポートで提出し審査を受ける。今年は全国218団体から応募があり、内閣総理大臣賞、内閣官房長官賞、振興奨励賞など28団体が表彰された。
無償運送「皆の足」
三和区振興会は、地域住民、関係団体、行政との協働により“元気な地域づくり”を進め、官民一体となった新しい「住民サービス」を創り出すことを目的に活動している。普段は高齢者支援や健康・医療、交通などの分野を中心に活動しており、無償運送事業はそのうちのひとつ。三和区では公共交通バス路線の廃止や縮小が進むなか、高齢者が通院や買い物に不便を感じるようになっていた。この事業に着手したことで、交通手段を持たない多くの高齢者が外出できるようになり、親戚や知人などに迷惑をかけず、安心して暮らしていける地域の創出に役立っているという。
受賞した三和区振興会の田内洋二 事務局長は「今回、私たちが3年間実施してきた高齢者支援事業が、社会的に通用するかを確認したいと考え応募した。結果として「奨励賞」に選ばれ、方向性に間違いはなかったと確信している。今後も、さらに充実した活動となるよう努力していきたい」と話した。
過去、上越市では宇津尾集落やマミーズネット、かみえちご山里ファン倶楽部などがこの振興奨励賞を受賞している。
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