2017年11月07日 17:03更新
NPO法人・春日サッカーコミュニティ(以下、春日SC)はこのほど上越高等学校サッカー部と活動を提携することになった。これにより春日SCは、来年から高校サッカー部監督で元・Jリーガーの藤川祐司さんの指導をうけることができる。
春日SCは幼児から小中学生まで団員151名、前身の春日サッカースポーツ少年団から結成30年以上になる。今年の成績は、新潟県サッカー協会リーグ、 U15部門5位、U13部門で準優勝している。その一方で、優秀な中学生選手が地元での指導に満足できない、いわゆる「天井効果」が少なからずあり、そうした子がハイレベルな指導を求めて新潟市などの高校へ進学する状況を憂えてきた。
春日SCの米田知弘代表は、「中学生が上越市でサッカーへの思いを燃やせる環境、それを大人が作っていく必要がある」と長年の思いを明かす。そうした中で、SCの中学生チームは、今年春ごろから藤川監督率いる高校生チームと練習試合を重ねてきた。そこには年の差をこえたガチな勝負が生まれたという。米田代表は、藤川監督のプロ魂、サッカーへの情熱に心酔、迷わず活動の提携を願い出たそうだ。
藤川監督は「技術におぼれるサッカーは好きではない。なにより魂を燃やすファイト、それこそがスポーツと思うし、そこを刺激、育てるつもりで春日SCに向き合いたい。」と話す。そうした中、上越高等学校の若山宏校長は、今回、双方の熱い思いを理解し提携に踏み切った。校長は、「こうした流れがやがては全国から脚光をあびるように育っていけたらいい」と未来に目を向ける。
来年からはじまる正式な提携では、春日SCが高校の人工芝グラウンドを使えたり、また高校サッカー部員が春日SCへ出向いてレフェリーをするなどの交流が予定されている。
いよいよ地元上越市でサッカーエリートを育てる熱いコラボレーションが始まる。
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