2017年10月11日 18:53更新
大地震を想定した妙高市の防災訓練が11日、妙高高原体育館で行われ、地域住民が避難の手順を確認した。
訓練には地域住民や消防、行政機関など約500人が参加した。訓練では、台風による大雨で土砂災害警戒情報が発表されたため新赤倉・赤倉・東赤倉地区に避難勧告が発表された。さらに上越地方に強い地震が発生し、妙高高原地域で震度6強を観測し、建物の倒壊や負傷者が多数発生しているとの想定で行われた。
このうち池の平温泉地区では住民の3分の1にあたる95人がランドマーク妙高高原に避難した。この後、地震により避難所として利用できないと判断され、妙高高原体育館に移動した。ことしは妙高高原中学校の生徒が初めて参加し、避難してきた地域住民とともに米や水などの物資を運ぶ作業に協力した。
池の平温泉区協議会の吉越明区長は「平日昼間という条件が悪い中で、多くの住民が参加してよかった。日ごろからどうしたらよいのかと自分で考え、まわりの人を気遣う。そういうことが一番大事」と話している。
一方、体育館の外では、倒壊した建物に閉じ込められた人を救助する訓練などが行われた。
入村市長は「きょうの想定では道路が使える状態だった。万が一のときは道路を含めたライフラインが全て使えないことを前提にして対応策をもう1回つくらないといけない」と、対応策を見直す方針だ。
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