2021年05月27日 15:42更新
上越市役所の窓口や行政と関わる中で起きる市民の苦情を調査するオンブズパーソンが27日、昨年度の活動を村山市長に報告しました。
オンブズパーソンは、行政活動が正しく行われているかを監視するとともに、市政に対する苦情を調査し必要に応じて市に改善を求める制度です。
27日はオンブズパーソンの渡邉紳一郎さんが、村山市長に昨年度の活動を報告しました。それによりますと、寄せられた苦情相談のうち、申し立てに至ったのは2件でした。内容は、福祉課での生活保護をめぐる職員の対応が高圧的だったというものと、自宅まわりの改築にともなう道路工事の手続きに関するものでした。
報告を受けた村山市長は「市民の不満や苦情を理解するよう、各担当者に伝えていく」と答えました。
渡邉さんは「市の職員でも間違いはある。気付いて、同じ間違いをしないことが大切。市民は制度をよく理解して、市民と行政が互いに知恵をだして制度を高めていくべき」と話していました。
また、苦情や相談などの全体の件数は、前年度より7件少ない37件でした。これは制度が始まってからのこの17年間で最も少なくなりました。渡邉さんは件数が減った理由として、昨年度の社会情勢が影響したためではないかと指摘し「コロナの流行や水害・大雪などの社会情勢があり、市政に対する不満の前に目の前のことを処理しなければいけなかったことが、件数の減少に影響していると考えられる」と話します。
渡邉さんは平成27年から6年間オンブズパーソンを務め、今年9月末で退任となります。後任は9月議会で決まるということです。
渡邉さんはこの後、上越市議会の飯塚義隆議長にも報告しました。
なお、苦情の申し立てを行なう場合は、申立書に必要事項を記入し事務局に提出する必要があります。事務局は現在上越市市民プラザ内にありますが、10月からは市役所内の「市民相談センター」に一元化するということです。
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