2017年05月28日 21:01更新
妙高市両善寺に今年の冬にオープンする複合リゾート施設「ロッテアライリゾート」の地元就職説明会が28日に上越市市民プラザで開かれ、地域内外から約100人が参加した。
複合リゾート施設「ロッテアライリゾート」はホテルロッテ100%出資の子会社ホテルアンドリゾート上越妙高が運営する形で今年12月にオープンする。
スキーやスノーボードなどウィンタースポーツだけでなく、グリーンシーズンには森の中に張られたワイヤーを滑車で滑る国内最大の「ジップライン」や安全帯をつけてロープをわたる「ツリーアドベンチャー」など年間を通して楽しるリゾートに整備される。
一方、ホテルの客室は257室あり、530人が宿泊できる他、温泉やプールなども整備され、雇用規模も全体で500から600人規模になると見込まれている。
現在会社では、オープンスタッフとして地元を中心に約100人の雇用を予定している。説明によると、社員として働く場合最低月給が19万5,000円で、人事や総務、会計部門では早ければ来月中にも内定を出し、雇用を始めるという。
説明会に参加した上越市内に住む30代の男性は、「初めてスノボをしたのも新井。初めて行ったときも外国人が沢山いてよいところだと思った。今回詳しく聞いたのはマウンテン部門のスキー関連について。施設が復活することを願っていたので、説明会に来れてよかった。」と就職に期待を込めていた。
説明会にあわせて、総支配人の金相敏(キム サンミン)さんがメディアのインタビューに応じた。
金さんは「我々がすべてを担当するのではなく、レストランや警備は全部テナントによるアウトソーシング。つまり、この会社はほぼ地域の会社になる。ここの従業員はほぼ地元の人間になる。
Uターン・Iターン者は大歓迎。そこが最優先。」と地元雇用、特に若者によるリゾート運営を強調。
金さんはこれまで韓国ソウルにあるロッテホテル金浦(キンポ)空港の総支配人を務めたほか、福岡や大阪などの日本事務所でマーケティングにも携わり、日本文化の他、外国人目線の観光にも精通している。平成28年1月から上越エリアに駐在して、開業準備にあたってるほか、地元グルメなども頻繁に食べ歩いているとのこと。その上で、今後ロッテアライリゾートがインバウンドを獲得し、発展していくキーワードに「地域との共存」をあげた。
「うちが外側に宣伝するときに現状、地域のネタがない。米がおいしい。魚がおいしい。水がおいしい。(繁華街は)仲町に行けばよい。と言われるが、どこにいけば一番良いのかがわからないのが現状。ロッテアライリゾートでは、そういう案内まで全部したいと考えている。うちの山だけ宣伝するのではなく、地域の良さ、地域のマップが必要。我々だけでなく、まちもいろいろ展開してもらいし、一緒に発展することが大事。」と、地域の課題と方向性を熱く語った。
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