2020年10月15日 16:58更新
小学生が気軽にモノ作りを楽しむ美術教室「ヨリ・ミチ図工室」が14日から上越市の小林古径記念美術館で始まった。
この催しは、放課後にものづくりを楽しんでもらおうと、上越教育大学大学院と小林古径記念美術館が3年前から共同で開いている。その狙いについて大学院の五十嵐史帆教授は「美術館が子どもたちにとって縁遠い存在になっている。学校帰りに気軽に立ち寄ってもらいたい。」としている。
初日の14日は小学2年生から6年生までの16人が参加し、オリジナルの名札作りに挑戦した。児童たちは幾何学模様がかんたんに描ける定規やきらびやかなスパンコールを使って模様をつくり、ひらがなのハンコを押してから缶バッジに加工して名札に仕上げた。
児童からは「兄が去年やっていて楽しそうだったから参加した。いろいろなものを作って楽しみたい。」「図工が苦手なので得意になりたくて参加した。絵を描いてみたい」と話していた。
作業には教員を目指す上教大の学生が寄り添い、児童たちにアドバイスする。こうすることで学生が教員としての能力を養う機会にもなっている。
この日は作業の後に、美術館に併設されている小林古径邸の見学も行われた。五十嵐教授によると、過去に参加した多くの子どもたちは家族とともに美術館を訪れるようになったという。
五十嵐教授は「将来大きくなって上越の美術文化を支える存在になってほしい。」と期待していた。
この催しは12月まで4回にわたって行われ、児童たちは工作や版画、日本画などを体験する。
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