2020年08月13日 10:35更新
「切手画」の世界へようこそ!
古い切手を使った貼り絵の展示会が、上越市清里区の敬西寺で開かれている。
この貼り絵は古い切手を細かくしたものを貼り合わせて描かれた。作者で敬西寺住職の吉越智秀さんはこれを「切手画」と呼んでいる。吉越さんは41年前にこの手法を考えだし、以来こつこつと切手画を作ってきた。
吉越さんは「切手画は世界で一人だけのオリジナルだと思っている。始めたきっかけは子どもが集めていた古切手。市の福祉課に寄付しようと持って行ったが、台紙から剥がしていたため受け取ってもらえなかった。せっかく集めた切手を何かに使えないかと貼り絵にすることを考えた」と話していた。
40年程前の作品
これは吉越さんが切手画を作り始めた頃の作品。40年ほど経った今でも鮮やかな切手の色が残っている。吉越さんによると、日本の切手は高度な技術で印刷されていて普通の色紙より色落ちしにくいということ。
展示会は今年が9回目。会場にはこの1年間に作った新作16点が展示されている。
首里城
これは沖縄県の首里城。昨年火事で焼失したことで、その姿を残したいと描かれた。赤一色で単調になりやすいものを、赤系統の色を3種類使って陰影やアクセントを付けている。
古切手は郵便局の協力でもらったものが多いが、作品を見た人から送られてくることもあり、昨年1年間で段ボール1箱分が集まったという。吉越さんは「色紙はほしい色が何色でも手に入るが、切手は決まった色しかない。それをどう絵に仕上げるかが面白い。捨てられてしまうはずだった古切手が蘇っている形を見てほしい」と話していた。
「切手画」の展示会は今月18日(火)まで行われている。
また吉越さんは今月初めての作品集を出版した。一冊税込み1,500円で、敬西寺で買うことができる。
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