2020年04月10日 18:00更新

今週7日、上越市ではじめての新型コロナウイルス感染者が確認されたことを受けて、村山市長は10日、市民から連日、感染者のプライバシー情報などを求める電話が寄せられているとし「市では、県が発信する情報以外は把握していないので理解してほしい」と市民に呼び掛けた。

上越市  健康相談窓口コールセンター

上越市は、市内での感染者が確認された7日に健康相談窓口のコールセンターを設置した。寄せられた相談は9日までに367件、きょう10日を含めると400件以上となり、その多くは感染した30代男性についての情報を求めるものだった。感染者の家族のプライバシーまで踏み込んだ問合わせも増えているという。

10日 記者クラブと市長の懇談会

村山市長は「感染者の居住地域、行動歴の情報は県が把握し対応している。市はその範囲のなかでしかわからないことを理解してもらいたい。感染者情報の公表は保健所を所管する自治体=新潟県が行う。上越市内のこともすべて県が公表する。それを市が公表することに理解をいただきたい」と。

また「ネットやSNSで事実と異なる情報が拡散している。感染者や関係者への誹謗中傷や心無い書き込みが広がっている。誤情報をむやみに拡散せず、人権に配慮した発信をお願いしたい」と呼び掛けた。