2020年03月01日 19:02更新
昭和20年から30年頃の日常を描いた切り絵の作品展が、上越市国府1丁目の五智歴史の里会館で開かれている。
描かれているのは直江津駅前にあったいかや旅館や頸城鉄道の蒸気機関車。草野球やゴム飛びで遊ぶ子どもたち。さらにいろりを囲む家族や石炭を使うダルマストーブ井戸の手押しポンプなどどれもかつて直江津で普通に目にすることができた光景だ。
これらを制作したのは石橋2丁目の西山英夫さん72歳。
西山さんは定年退職を機に独学で切り絵をはじめ、自身の記憶や古い写真をもとに200点ほどの切り絵を作ってきた。今回展示されているのはこの1年間に作りためた新作54点。
切り絵は通常白と黒で表現しますが西山さんは多彩な色や模様が入った和紙を使い、ぬくもりのある懐かしさを表現している。
イメージ通りの和紙を苦労の末探し出し、思い通りの作品に仕上がるのがうれしいと話していた。
西山さんは「全てこの景色はなくなりました。今は便利になりすぎて人情もない。この時代はみんな助け合って仲良く暮らしていた。年配の方に思い出してもらい喜んでもらいたい。」と話している。
切り絵展 昭和の風物詩「消えかけた思い出がよみがえる」は、3月31日まで居多神社向かい五智歴史の里会館で開かれている。
※ご覧の記事の内容は2020年3月3日(火)JCVニュースLiNKで放送予定(TV111ch)初回18:30
※プレミアム会員 見逃し視聴(配信期間 3月3日 19:00~3月9日 19:00まで)
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