2020年01月15日 17:38更新
上越市西横山で15日、小正月行事の一つ「嫁祝い」が行われた。
これは集落に嫁いだ女性を子どもたちが囲み、ヌルデの太刀を打ち鳴らしながら、うたを歌い子宝を願うもの。今年は、集落の関係者に該当する女性がいなかったため、上越市本町7丁目にあるきものの小川の小川菜々さんがお嫁さんの役を務めた。
小川さんは昨年、桑取地区の古民家カフェで民族楽器、二胡を演奏したことがあり、今回はそうした縁がつながり小川さんのお嫁さん役が実現した。
小川さんは「部外者だが声をかけてもらいうれしい。純粋な子どもたちにお祝いしてもらうのはいいものですね。前から桑取谷のファン。昔ながらの生活を大事に日本の原風景が残っている」と笑顔で話していた。
西横山小正月行事保存会の和瀬田仙二会長も「オファーがなかったので小川さんにぜひとお願いした。よかった大成功だ」と満足そうに話していた。
嫁祝いをした子どもたちも集落の外からの参加だ。
地域の伝統文化を学ぶぼうと、谷浜小学校の3.4年生15人と潮陵中学校の1年生13人が、行事を盛り上げた。
参加した児童は「太刀が重くて大変だったけど来年も参加したい」と。谷浜小学校の長谷川望教諭も「なかなか経験できないこと喜んで参加した。3年生は来年も参加するので、次の代へつなげれば」と話していた。
和瀬田会長は「参加した子たちが大きくなった時に西横山の小正月行事はいいなあと思ってこの土地に戻ってくれればいい」と次世代への継承に期待を寄せていた。
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