2019年12月26日 09:53更新

上越市の野球団体が高田公園野球場に代わる新しい野球場の建設を市に求めていることについて、村山市長は要望を理解しながらも、球場の規模や財源の見通しを踏まえ、年度内に建設の是非を判断するのは難しいとの見解を示した。25日の記者懇談会で市長が明らかにした。新しい野球場の建設をめぐっては、去年秋に上越市野球協会が戸野目古新田にある総合運動公園内に建設を求める要望書を市に提出している。それを受けて市は建設について、検討を重ねてきたが、1年経っても具体的な動きが見られないことから協会は、3万筆を超える署名を集めて、11月下旬に市に提出した。また市議会12月定例会では、野澤朗教育長が「整備の必要性は十分にある」と答弁している。

記者懇談会では、村山市長は教育長の答弁を踏まえながらも、球場の規模や建設の財源について、年度内に方向性を出すのは難しいとの見解を示し「上越市は野球のできるグラウンドはいくつもあるが、これという試合ができる場所がない状況。（建設費の検討でも）スタンドの面積が少なければ安いでしょうし、規模を大きくすれば高くなる。財政・維持管理費・将来的な運営を考えたときに『建設の在り方』を考えなければいけないと思う。」と語った。

 このほか市では来年4月1日から高田公園の名称を高田城址公園に変える方針だが、このほど開かれた市民説明会で反対も含めた様々な声があったことについて、村山市長は「市民の皆さんに色々な意見があるのは承知していた。『私に聞かなかいからおかしい』ではなくすでにこれだけ議論されてきたもの。決め方としては一定の条件の中で行政の方向性を示しながら物事がなされた。」と話していた。