2019年12月20日 18:21更新
出版社「実業之日本社」を創設し、衆議院議員としても活躍した上越市出身の増田義一の生誕150周年記念パネル展がミュゼ雪小町で始まっている。増田義一は明治2年、現在の上越市板倉区に生まれた。高田新聞や読売新聞の記者を経て、20代の若さで出版社実業之日本社を創設。そこで多くの雑誌を創刊する一方、40代で衆議院議員となり、当選8回、副議長を務めるなど政界に名を馳せた。パネル展では義一の生涯が紹介されている他、実業之日本社から出版された雑誌などが展示されている。
明治30年創刊の雑誌「実業之日本」第1号
「実業之日本」創刊号表紙の日本地図を使った産業統計図は当時斬新なものだった。雑誌は、その後、平成14年までの105年間、発刊された。 義一は人格者として慕われ、大隈重信や渋沢栄一などとも深く交流があった。ミュゼ雪小町の佐竹一郎さんは「人の事を思い、国の発展のために実業之日本を出版した。これだけ理念を持った方が地元にいたということを知ってほしい」と話した。パネル展は来年1月29日まで上越市本町のあすとぴあ高田5階ミュゼ雪小町でひらかれている。なお、21日(土)午後2時からは増田義一の伝記を書いた藤井茂さんと現在の実業之日本社社長の岩野裕一さんによる講演会が行われる。参加は無料、申し込みは不要で定員は80人まで。
Copyright (C) 2016-2023 上越妙高タウン情報 All rights reserved.