2019年12月19日 19:12更新
米の生産から加工、販売までいわゆる6次産業化を実践している頸城区の農業法人「おおた」が、このほど、その取組みを評価され、今月静岡県で開かれた全国農業担い手サミットで優良経営体表彰を受けた。
「おおた」が受賞したのは、6次産業化部門の「全国担い手育成総合支援協議会会長賞」を受賞。受賞した時に太田和枝さんは「最初上越市から推薦をもらって”そんな表彰あるんだ”と思っていたらあっという間に全国表彰になって意味がわからなかった」と苦笑い。
おおたは、頸城区大谷内でコシヒカリや新之助など5種類の米を作っている。田んぼは約23ha。
おおたの取組みはコメ作りだけではない。消費者にもっとコメを食べてもらおうと、米粉を使ったパン屋、ごぱん屋カフェCome&coをはじめた。
太田さんは「米を買ってくれる人が少なくなった。20年前は10kg単位で買ってくれていたが、今は5kgや2kg、それでも買ってくれない。そんなときに米粉のブームがきた。自分の家の米を製粉すれば、簡単に料理や菓子に使えるなと気づいたのがきっかけ」 と話す。
店では惣菜パンなど40種類ほどを製造販売している。オープン前スタッフに飲食店の経験がなくプレオープン時には手が回らず心が折れそうになった時もあったという。オープンからおよそ2年半経ち経営も落ち着き「リピーターも増えてきた」と実感しているとのこと。
今後について「おおた農場やほかの農業者の発信の場になってほしい」と話していた。
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