2024年08月16日 11:48更新
終戦から79年を迎えた15日(木)、高田城址公園の忠霊塔で戦没者の追悼法要が営まれました。
追悼法要は8月15日の終戦の日に毎年高田仏教会などが開いています。15日は戦争で家族を亡くした遺族などおよそ30人が参列し、忠霊塔前で焼香をし戦没者の霊を慰め、手を合わせました。
参列者の中には、家族3世代で参列する人の姿もありました。
家族3世代で参列 遺族の娘
「昭和18年に父親が戦争に行き、19年に私が生まれ、20年に終戦。母のお腹にいるときに戦争に行った。79年間毎年お参りして、父親に感謝の気持ちを伝えている」
家族3世代で参列 遺族の孫
「母からしか祖父の話は聞いていないが、祖父がいなくても母を育てた祖母がいて、私たちがいるんだなと思う」
家族3世代で参列 遺族のひ孫
「東京にいるとこういう機会がない。戦争について考えることができるのでこういう機会を大切にしたい。(将来)子どもにも話をしたい」
高田仏教会の西脇真成会長は、「遺族が感じた悲嘆(ひたん)な思いを共有することは心のケアになり、後世に戦争の恐ろしさ、平和の大切さを伝える大事なこと」と話していました。
西脇真成 会長
「『悲嘆』とは、大切な人を亡くした苦しみのこと。核家族になって『悲嘆』を共有する人が少なくなっている。昔は戦死者の連れ合いだったが、今は子どもたち。子どもたちが最後。遺族会が解散になっているところも多い。しかし、それを継続して(後世に伝えて)いくことが大切」
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