2024年07月31日 12:12更新
上越市名立区で耕作放棄地を再生してソバを栽培する取り組みが行われています。このソバを、多くの人に味わってもらおうと、花立温泉ろばた館でそばまつりが28日(日)に開かれました。
販売開始前から出来た長い列。
訪れた人たちの目当ては、名立区の耕作放棄地を再利用して栽培されたソバの特別ランチです。
訪れた人
「おいしい。夏にぴったり」
「ソバ、コシがある。子ども少ない。こういうことで人が集まってにぎわうといい。おいしいものがあれば多くの人が来てくれる」
メニューを考案したのは、市内の日本料理店などで40年以上腕を磨き、現在は全国日本調理技能士会連合会の会長を務める中原久雄さんです。
ソバは、去年の秋に収穫した名立産の「信濃一号」を、雪室で低温保存したものを使っています。ソバの上には、名立区で収穫した夏野菜のトマトや越の丸ナスなど10種類ほどの具材が乗っています。たれも手作りで、一から作っただし汁に名立の特産品の「越の梅」やみそなどを加えた特製です。
メニューを考案 中原久雄さん
「(今の若者の好み)こってりとした料理に向くように、みその中にもショウガや生クリームが隠し味として入っている」
調理グループ
「名立の土地もいいところ。コメはもちろんソバもとれる。もっと名立の方へ来てほしいと思いながら作っている」
7月16日 名立区折居
名立区では、去年から中山間地の耕作放棄地の再利用に取り組んでいて、ソバの栽培に力を入れています。まつりを開いた名立区農業振興協議会によりますと、名立区では、現在、市内のソバの作付面積の5パーセントにあたる9ヘクタールで、5軒の農家が栽培しています。少しずつ栽培面積を増やしていますが、まだ量が少なく、常時提供することが難しいため、イベントでのみソバを提供しています。
上越市名立区農業振興協議会 竹田一久 会長
「せっかく作るのであれば付加価値が付いた状態で製品として提供したい。名立は新参者。何とかアピールしたい。継続的につながっていければ1番ありがたい」
次回の名立そばまつりは11月23日(土・祝)と24日(日)に開かれる予定です。
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