2024年01月27日 08:53更新
去年夏の猛暑や水不足で上越産のコメの収穫量は全国で最低水準となり、1等米の比率が大きく下がりました。こうした中、猛暑などの影響を受けないためのコメづくりを考える説明会が20日(土)、上越市で開かれました。
説明会は上越市やJAえちご上越などが開いたもので、市内の農家などおよそ200人が参加しました。はじめに上越地域振興局、農林振興部の横川和俊さんが去年は6月から9月にかけて、月別の平均気温が1度から4度ほど高かったこと。
さらに水不足が続き、コメづくりにとって過酷な環境だったと振り返りました。その結果、上越の収穫量を示す作況指数は「93」で、県産コシヒカリの1等米比率はわずか4.9%にとどまりました。
品質が下がった原因はコメが白く濁り、未熟な粒が多かったためです。横川さんはことしの夏が猛暑と水不足になった場合について、穂が出始める前に肥料を与えてほしいと話しました。また刈り取りを例年より2日ほど早めるよう呼びかけました。
上越地域振興局農林振興部 横川和俊さん
「令和5年度産の状況を完全に防ぐことは難しい。これまで培った技術力、経験を駆使して軽減することは可能」
参加者
「すべて2等米だった。ほかの状況をみれば仕方ない。(イネの状態を調べるため)葉の色を判断する機械を導入する」
「(課題は)栄養。1回の肥料に頼っていた。追肥は考えている。施肥体系を考えないといけない」
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