2023年03月31日 17:00更新
新潟県議会議員選挙が31日(金)に告示され、上越市選挙区、妙高市選挙区ともに立候補者が定数を1人上回り、9日間の選挙戦が始まりました。
上越市選挙区に立候補したのは届け出順に自民党公認、公明党推薦で現職の櫻庭節子さん。 無所属で新社会党・社民党推薦、新人の牧田正樹さん。自民党公認で現職の楡井辰雄さん。
自民党公認、公明党推薦で現職の斎京四郎さん。無所属で立憲民主党推薦、新人の土田竜吾さん。 無所属で日本共産党推薦、新人の馬場秀幸さん。以上6人です。定数は5です。
櫻庭さんは2期目を目指し、上越妙高駅近くの事務所で出陣式を行ないました。主な政策では、若者の派遣雇用を正規雇用に改め、企業の生産拠点を海外から国内に戻すなどして国の経済政策を動かすとしています。さらに県内の農林水産業に関する政策を改革して、食料やエネルギー分野などでの自立を目指します。このほか、市民の政治参加を促す取り組みや、中山間地に市外の若者を受け入れる地域づくりを進める考えです。櫻庭さんは支援者を前に「人口が減り若い人たちが生き生き活躍できていない。赤ちゃんの産声が聞こえる。若い人が結婚できる。若い人の笑い声がたくさん聞こえる私たちの町を取り戻したい」と話しました。
主な政策では、戸別所得補償制度や最低賃金の引き上げ、地産地消の推進による農業振興と雇用・経済の再生に取り組みます。また県立の柿崎病院と妙高病院の運営を市に移すことへ反対し、地域医療を守るとしています。このほか原発の再稼働に反対し、再生可能エネルギーの拡大、儀明川ダムや保倉川放水路の早期完成を目指し、災害に強いまちづくりを進めるとしています。牧田さんは支援者を前に「上越市を元気にしたい。今ある観光資源を使って上越の発展を国、県、市が連携して取り組みたい」と話しました。
楡井さんは5期目を目指し、上越文化会館で出陣式を行ないました。
主な政策では上越市は毎年人口が2000人減り、医療の再編を急ぐ必要があるとし、デジタル技術を活用した医療や訪問医療を確立したいとしています。また新潟県の自然を生かし、木材を使ったバイオマスや小水力発電による自然エネルギーの地産地消、ドローンなどICT技術によるスマート農業の推進や食料自給率の向上を訴えています。楡井さんは支援者を前に「政策を提言して実行していく。それには年数がかかる。美辞麗句、絵そらごとで票をとればいい、そういう問題ではない。4年間、持続可能な上越、県のために何をするのかが一番大事」と話しました。
斎京さんは3期目を目指し、直江津の八坂神社で出陣式を行ないました。
斎京さんは県教育庁や県立高校での教員経験を生かし、学校の再編、時代に対応したコースの設置。そして社会人が仕事で求められる能力を磨く「リカレント教育」を充実させ、人材育成に力を入れるとしています。このほか港湾、道路、鉄道など立地の特性を生かした産業振興、防災・減災対策や医療再編に合わせた環境整備など安全安心の地域づくりに取り組むとしています。斎京さんは支援者を前に「上越の発展は、直江津の港湾や鉄道などから発信され続けてきた今までも、今も、未来は変わらない。この地にかける思いを上越に広げ、上越の新時代を切り開いていきたい」と話しました。
土田さんは幸町で出陣式を行ないました。
主な政策では戸別所得補償制度の活用や、給食に地場産の食材を積極的に取り入れることで、農林水産業の振興促進を図ることにしています。このほか、原発に頼らず再生可能エネルギーの導入、省エネ技術を採用して気候危機を打開する考えです。また、1人ひとりの人権が尊重される社会を実現するため、県による同性の婚姻などを認めるパートナシップ制度の導入に取り組むと訴えています。土田さんは支援者を前に「世代を超えて住んでもらえる新潟県に戻ってきたい。当事者世代の私が県議会に皆さんの声を届けなければいけない」と話しました。
馬場さんは弁護士として活動した25年の経験を生かし「暮らしを守り人助けを貫く」と訴えています。主な政策では国や県による病院の再編・統廃合計画から県立の中央病院や柿崎病院、上越地域医療センターなど身近な病院を守り、医療や介護を充実させるとしています。このほか、一人親世帯の支援と子育て世帯の負担軽減、原発の再稼働に反対し、再生可能エネルギーの活用を進めることにしています。馬場さんは「原発の再稼働ではなく、再生可能エネルギーにお金をかけたほうが安心安全なエネルギー政策になる。上越市から日本の政策を変えるために一票をお願いしたい」と話しました。
一方、妙高市選挙区に立候補したのは届け出順に自民党公認で新人の堀川義徳さん。無所属で新人の八木清美さん。以上2人です。定数は1です。
主な政策では地元の矢代川をはじめとする河川改修のほか、国道18号線の道の駅あらいから乙吉交差点までと、山麓線の4車線化を進め、冬でも安心して通行できるよう防災・減災の強化に取り組みます。また農林業の振興では、妙高産のコメを東南アジアなどの海外へ販売するため情報発信などに努める考えです。このほか県立新井高校に観光経営科など専門の学科を設けて、若者の流出、企業承継につなげるとしています。堀川さんは支援者を前に「国や県と連携して予算を持ってくることが必要。皆さんから聞いた声を届けて、予算をつけて事業を完成させる。安心な生活を約束する」と話しました。
主な政策では子育て支援の質を高め、働く女性や働きたいと考える女性が活躍できる環境を整えるとしています。また医療体制の整備、災害時の体制づくりを進め、暮らしを守ると訴えています。さらに妙高市の観光ブランド力の向上、農業と食を中心とした産業・人材育成、カーボンニュートラルと生物の多様性を守り、環境に優しい地域づくりに取り組むとしています。八木さんは支援者を前に「女性ならではの大胆な発想と改革、行動で県政に結びつけていく。地域をもっと良くしていきたい。『つなげ妙高』力強く出発する」と話しました。
県議会議員選挙の投票は来月9日で即日開票されます。あす1日から8日まで期日前投票が行われます。
JCVでは来月9日に開票結果を速報でお伝えする特別番組を午後9時30分から放送します。また番組は地域情報サイト「上越妙高タウン情報」で同時配信します。ぜひご覧ください。
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