2017年04月04日 18:16更新
1400年以上前のハスの種から自然に発芽したとされる、いわゆる「古代蓮」のレンコンが、上越市に寄贈された。高田公園の極楽橋のたもとで栽培される。
(行田蓮)
寄贈されたのは、埼玉県行田市(ぎょうだし)の天然記念物に指定されている古代蓮の一種「行田蓮」。このハスは、44年前に行田市内の造成工事現場で偶然発見されたもので、およそ1400年前から3000年前のハスの種から発芽したものと推定されている。
4日、行田市蓮の大使を務め、人形作家で蓮の研究家でもある木暮照子さんが、上越市を訪れ行田蓮のレンコンを寄贈した。
高田公園には、3年前に同じく行田市から寄贈された「甲斐姫」という品種も栽培されていて、今回寄贈された「行田蓮」のレンコンは大きなカメに植えられ、「甲斐姫」と並んで、極楽橋のたもとで栽培される。
木暮さんは、行田市に上杉謙信公が攻めた城があることから、「ハスは泥から生まれ、きれいに朝咲く。やさしい心ときれいな心で見ていただいて、仲良くなりたい幸せになりたいという思いが、だんだん強くなればありがたい」と、ハスを通じた交流が時を超えて広がることに期待を寄せていた。
木暮さんによると、寄贈された「行田蓮」は、順調にいけば今年7月はじめに薄紅色の花を咲かせるという。
※2017年4月5日 ニュースLiNKで放送 初回18:30~