2019年07月17日 16:00更新
世界かんがい施設遺産に登録されている上江用水路。その開発に力を尽くした郷土の偉人、下鳥冨次郎を祀った上越市三和区の上江北辰神社で豊作を祈る例大祭が17日におこなわれた。
例大祭には関川水系土地改良区のほか、三和区や保倉地区の農家などから43人が集まった。
上江用水路は400年以上前、水不足に悩む農民が関川の水を引き込もうと妙高市川上地区から開発をはじめた。
工事は大きく3つの期間に分けて行われ、神社に祀られている下鳥冨次郎は、その第3期、240年ほど前、清里区から三和区までの約10㎞を完成させた。
冨次郎は工事を認めてもらうため何度も江戸の奉行所に掛け合ったといわれ、その功績によって上江北辰神社に祀られた。
現在の上江用水は全長26㎞、妙高市から上越市まで2,600ヘクタールの田んぼをうるおしている。
三和区川浦の町内会長、笹川慶一郎さんが先日、里公小学校児童が神社を見学して冨次郎について学んだことを紹介し「後日児童から手紙が届いた『自分たちが豊な生活を送れるのは冨次郎さんのおかげなんですね』と書かれていた」と話した。
また、関川土地改良区の齋藤義信理事長は、過去の自然災害に触れ、「沿線でも過去3回自然災害が起きている。親子三代に渡り素晴らしい功績を残した冨二郎に感謝し、今年も災害なく豊作になるよう祈っている」と話した。
※ご覧の記事の内容は2019年7月17日(水)JCVニュースLiNKで放送予定(TV111ch) 初回18:30~
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