2019年05月10日 15:41更新
妙高市平丸地区に伝わるスゲ細工の昔の作品と保存会が受け継いだ作品の展示会が、妙高高原いもり池ビジターセンター隣にあるホンドリスでひらかれている。
平成4年 正月に向けて干支のスゲ細工作り
スゲ細工は今から60年ほど前の昭和33年平丸地区で農閑期の手仕事としてはじまった。多い時には200人ほどが手作りする全国で人気の伝統工芸品だった。
会場には、最盛期に作られた作品17点をふくむ26点が展示されている。
スゲ細工は干支をかたどったものが定番だが、なかには上杉謙信公や高田ごぜなど貴重な作品もある。
これは戌。
左は従来の伝統的な形、右のふたつは、スゲ細工を受け継ごうと活動する保存会の作品。保存会では、指導をうけながら基本は変えずに少し見た目を変えるなど工夫を凝らしている。保存会の柴野美佐代理事長は「作り方は変えていない。最後の毛刈りを工夫した。ふっくらしている方が人気がある。様々な種類があった方が客が選べるのでこれからもアレンジしていきたい」と話している。
人口減少と高齢化で、平丸地区でスゲ細工を作る人は現在わずか4人。
この写真は今から25年ほど前の春祭り。スゲで作った大きな馬や牛を引いて、集落の家をまわっている。
スゲ細工の引き回しはその後、高齢化などで廃れたが保存会ではそれを4年前に復活させた。会場ではその映像も上映されている。
柴野美佐代理事長は「品物を見るだけでは作る過程や苦労がわからない。昔の写真や映像を一緒に見て作りたいと思うきっかけになってもらえれば」と話している。
平丸スゲ細工の昔と今展
■日にち:9日(木)~14日(火)
■場所:いもり池ビジターセンター隣レストランホンドリス
■時間:午前10時~午後4時
■料金:入場無料
※ご覧の記事の内容は2019年5月10日(金)JCVニュースLiNKで放送予定(TV111ch) 初回18:30~
※プレミアム会員 見逃し視聴(配信期間日5月10日 19:00~5月16日 19:00まで)
Copyright (C) 2016-2023 上越妙高タウン情報 All rights reserved.